急速に少子高齢化が進む日本において、最期を自身の望む形で迎えられない高齢者たちが大勢いる。8割の人が「自宅で家族とともに最期を迎えたい」と願いながら、現実には9割近くの人が自宅の外で亡くなっている。願いはかなわないのか。かなえるには、本人は、家族は、どうすればいいのか。島根県の看取りの家での取材を通じて教わった、「それぞれの命のバトンの渡し方」―、について報告する。
看取りの取材を始める原点にもなっている、イラクやソマリアなど紛争地、経済貧困地、そして日本での「命のバトンを渡せない死」についても紹介し、生死について考えてみたい。
(なお、今回報告のテーマとも重なる写真展『人生最期の1%』を新宿駅前コニカミノルタプラザ(20−31日)で開催中ですので、当日お時間の許す方はオープントーク終了後、一緒に写真展もご観覧頂ければと考えております)